ウッドコミュニケーション

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2018.10.17 15:45

今年は東京建築士会品川支部でご一緒させていただいている板金屋さんの畑中さんが、組合仲間の方と一緒に参加してくれました。
鶴と亀は、胴と真鍮を折り上げた見事なものです。慶事の贈り物にふさわしい品だと思いました。

子供たちには、笛づくりを提供してくれました。
3日目1日だけでしたが、1日中順番待ちの列ができる人気でした。
子供たちも、自分で金属が折り曲げるのはなかなかできない貴重な体験だったのではないかと思います。

板金技術は、流し台など、かつては家の中でも見ることができました。今は屋根や雨樋など、普段はあまり見えないところで大事な役割を果たしてます。
又、神社や寺などで見られる銅板葺きの屋根は、今では大変な高級品です。
需要が少なくなった分、技術を持った職人さんも限られてきています。
今回見せていただいた鶴や亀を折る技術は、貴重なものだと思います。
笛を作った子供たちがこの技術に興味を持ってもらえる機会になったらうれしいです。

池田浩康

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2018.10.16 18:21

前回までにリクエストの多かったまな板を20枚販売しました。
桧の1枚ものです。仕入先の奈良吉野材の専門問屋、新木場丸十商店さんの協力をいただき、当社の大工さんがきれいに仕上げました。
全く節のないものから少々節のあるものまで、それぞれ顔つきの違うまな板をゆっくり見比べて、20人の方が買っていかれました。
3日目はお立ち台に上がって、「桧のまな板いかがっすかー」と、普段は絶対やらないアメ横スタイルの商売も楽しませてもらいました。
桧のまな板に視線を送ってくれているのが、わずか30センチの高さの台の上に立つと良く見えます。
間髪入れずに声を掛けると、買っていただけたかどうか別にしても、木の話などウッドコミュニケーションのいい機会になりました。
ありがとうございました。

池田浩康

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2018.8.19 14:38

「木の香りいっぱいの、木で遊ぶワークショップ」

8月18日、品川区商店街連合会主催《東京の森遊び、木づかいツアー》 ワークショップを池田元一商店で行いました。
区内3、4年生の親子15組30人(応募は100組近かったとか)が参加、東京の森や間伐についてのレクチャーの後、8月11日に自分達で伐採してきた丸太や、青梅の木を文字盤にした時計を作りました。
文字盤に自由に絵をかいたり、貝殻やボタンをはりつけたり、持参した流木をカッコよくアレンジしたり。
大人のかたには、時計を置くための脚や台を、
木で作ってもらいました。
個性あふれて、みんな傑作!
夏休みの思い出に刻まれたらうれしいです。

そして、親子さんをお見送りした後は、
お手伝いいただいた皆さんや、
私たちの木づかいに興味を持っていただいてる色んなかたにお集まりいただき、
ワイワイと飲みました。
おつまみは、
私が戸越銀座でイチオシの唐揚げや焼き鳥、
この企画で知り合った青梅の川口農園さんの、変態的ともいえる(和田さん評)多品種のお野菜
を味わいました。田舎の収穫祭みたいで、楽しかったなー。またやりたいです。

池田三和子

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2018.8.19 14:10

「森の学校でいっぱい学んで遊んできました。」
連休初日の8月11日、品川区商店街連合会主催の森の学校へ、
小学3、4年生の親子と行って来ました。
東京青梅の成木小学校の裏に位置するアマガサスの森で、
慣れないヘルメットをかぶって、落ち葉を踏みしめていくと、いつもと様子が違い、真剣な顔つきの子供達。
森の達人から、なぜ森を手入れするのか?どんな木を、どんな気持ちで間伐するのか?
頭で理解した後は、体を使って、ノコギリをひいたり、ロープを使ったり。
この時期ならではの、木の皮むき。
皮の内側には、水分がいっばいで、なめるとほんのり甘いことも初めて知ったね。
苦労して斬り倒した木は、いったい何歳だったんだろうと年輪を数えてみる。
今日の木は、50歳くらい。
命を大切に生かすために、力をあわせて、
丸太のベンチを作りました。

学んだあとは、川遊び。
網で何がすくえる?
きれいな川にしか生息しない昆虫の幼虫や
小さい小さいお魚たち。
わたしはカゲロウの幼虫の、奇妙な動きに釘付けでした。

来週は、東京品川の池田元一商店で、
木のにおいや感触をあじわって、
工作しましょう。なにができるか、お楽しみに。

池田三和子

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2018.6.10 11:20

今年のはじめ頃に、「木の端材をもらえませんか」とお店に見えて方がいらっしゃいました。木彫りをしていてその材料が欲しいとの事でした。作業場にある廃棄箱の中にあるものを見ていただき、数点持ち帰られました。

そんな事はすっかり忘れていた5月に、その方からメールをいただきました。ねこの木彫りを作ったので見てほしいとの事でした。

再び来店され、持参されてきた木彫りを見てびっくりしました。よくできたきれいな杢目のねこがいました。美しいといった感じでしょうか。

その方は西品川のマンションにお住まいで、定年後、いろいろな木でいろいろなものを掘る事をライフワークにされているそうです。

ねこを掘った木は、米栂と言って主に家の構造材にも使用されるものでした。今回は米松やタモ、ラワンなど別の樹種の材料を持って行かれました。今度はどんなものができるのでしょうか。

当社が10月に出店予定している夢さん橋にも一緒に出ませんかとお誘いしています。

森の木の出口が又一つ増えたようです。

池田浩康

 

 

 

 

 

 

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2017.11.21 10:30

夢さん橋で木のキューブを買っていただいた方から「こんな風に使いました」と写真をいただきました。

今回買っていただいたのは、「イペ」という木のキューブです。

公園や家のテラスのデッキの材料になります。硬くて重たい木です。耐候性に優れていて、外で使っても色は変わりますが、腐ったり崩れたりすることはありません。

この重くて硬い木をステレオの台にすると音がよくなるのだそうです。

こだわる人にはわかる違いがあるようです。

夢さん橋に出してみたからこそ見つかった新しい木の使われ方だと思います。

池田浩康

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2017.10.28 16:06

夢さん橋で桧の板を買っていただいたOさんが来社されました。

ご依頼通りに加工して、脚をつけてお渡ししました。

当社の地下作業場でご自分でオイル系の塗装をされてから持ち帰えられました。

早速ご自宅で設置。ワインセラーに片方をのせてワインコーナーのカウンターとなりました。部屋に馴染んでいる感じです。

ご自分でもワークされて大変気にいっていると写真付きで感想をいただきました。

この桧の板はきれいに使ってもらって喜ばれて幸せな板だなというのが私の感想です。

そして普段の当社の仕事とは少々異なるわけですが、木の事を話題にして色々な話ができるし、その間の時間の流れがゆっくり感じられるのが不思議ですし、うれしいです。

Oさんありがとうございました。

池田浩康

 

 

 

 

 

 

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2017.10.28 11:20

夢さん橋で来店いただいた方からご依頼がありました。

ベッドの隙間を埋める箱を作ってほしいとの事です。

ベッドと壁、ベッドとベッドの隙間を埋めて大きなマットレスを敷き、大きなベッドにしてお子様と一緒に寝られるようにするのだそうです。

せっかくですので杉の板を3枚使って箱を作りました。ベッドに横になった時に少しだけ杉の香りがするのではないかと思っています。感想をいただくのが楽しみです。

池田浩康

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2017.10.15 10:39

今年で30回目を迎えた大崎駅の大イベント、しながわ夢さん橋に出店しました。

今年で3回目の出店です。

各地の物産やおいしい食べ物を楽しみに訪れる方が多いイベントですが、当店は「こっぱっぱ」や「大人向けのワークショップ」で木に親しめる店として少しづつ認知されてきています。

今年は「かんな掛け体験」を加えたところ、子どもたちだけではなく、大人の皆さんにも「するするっと」削れる手応えと削りたての桧の香りに大喜びしてもらえました。

昨年までの2回は「ちいさないす」など、大工の技術を見ていただくものを販売しました。

今年は「木」そのものを販売してみました。

「木」を「板」「やキューブ(正立方体)」にしてみました。多くの方が手に取って、重さをや大きさを感じて、次に匂いをかいで、1個、2個と買っていかれました。

ただ置くだけ、スピーカーの下に敷く、重りにする、マウスパットにする、お皿に、コースターに、匂いを楽しむなどなど。使い方はそれぞれあるようです。

そして「木の板」そのものを売ってみました。長さは2メートルくらい、幅は15センチから25センチくらい、厚みは12ミリから45ミリ、杉と桧、製材したままのものと荒削りしたものです。すべて青梅市成木の中島林業が大事に育てたものを製材したもので当社の在庫の一部です。

3日間で8枚の板が売れました。

昨日そのうちの1枚を買っていただいた方が来社されました。その板を使ってワインセラーの上のカウンターを作りたいというご希望です。桧の製材したままの板、長さ2メートル、幅25センチ、厚み45ミリのものです。1枚1.900円です。

加工手間賃と追加の部材費をいただいて希望の形に整えることになりました。仕上げの塗装はご自分で当社地下の作業場で行います。

卸売りでお付き合いしているリフォーム会社や工務店のお客様、リモデル事業部でお付き合いしているお客様と違う、当社にとっては新しいタイプのお客様とのお付き合いの始まりを感じるやりとりでした。

今年はこんな手応えを感じられた「夢さん橋」になりました。

池田浩康

 

 

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2017.8.24 17:17

8月19日 木づかいツアーのパートは当社の担当です。

15組の小学生と保護者の皆さんが青梅で伐採した材料や中島さんの生産した杉や桧を使ってオリジナルの時計を作りました。

丸太の薄切りや板を好きなように組み合わせて個性豊かな時計たちができました。

細かいカットや穴あけなどは当社の大工2名が行いました。普段はやらないような加工に戸惑っていましたが、何とか希望通りにしようと頑張ってくれました。後日いただいた感想でも技術に感謝、姿に感動をいただいた事がかかれていて本人たちも喜んでいます。

私も建築用途で木材を見たり扱ったりしている日常とは違い、子どもたちのアイデアで時計になった木材には表情があるように感じる非日常な時間でした。

木材は一枚一枚の個性を認めてくれるような人の手に渡ると長く大事にしてくれそうな気がしてきました。

当社には中島林業さんが生産した杉や桧が300枚ほどあります。一枚一枚の個性を皆さんに見ていただける機会を作りたいと思います。

10月7、8、9日は大崎駅の自由通路で行われる「しながわ夢さん橋2017」に出店します。そこを手始めの機会にしたいと思います。

池田浩康