2025年08月

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2025.8.26 13:00

東京の木をつかうことの大切さや楽しさを学んでもらうワークショップ ”木づかいツアー” を8月16日 大崎ブックカフェにて開催しました。

品川区に住む小学3,4年生からたくさんの応募がありました。今回は抽選で選ばれた計15組(前半8組、後半7組)の親子にご参加いただきました。

木使い編-1

『木を削って、オリジナルのハンコを作ろう!』ということで、

7センチ角ほどの杉やヒノキの木片を、彫刻刀を使いほりすすめます。

昨年の反省から、木を抑えるための彫刻台をつかったり、木目の柔らかい木を用意するなどの工夫をしました。

 

最初に商店街連合会榎田さんから、東京の森ツアーの間伐体験のお話を聞き、

品川で彫刻活動をしている千葉さんから、彫刻刀の使い方や、作品をつくる心がまえのお話をうかがいました。

木使い編-2

たくさんの木片の中から木目や色を選び、

下絵を準備してきた子どもたち、保護者のかたと試行錯誤しながら、凸凹を考えます。

彫刻刀を初めて使う子どもたちに、おとなが声をかけます。

最初は少しずつ、じょじょに力加減をマスターしながら、木を削っていきました。

色をのせて、紙に試し刷りをしてみると、思った通りだったり、もう少しこうしたいなど、具体的なところが見えたようです。

木使い編-5

最後に、布の巾着袋に刷ってみると、それぞれ、味のある作品が出来上がっていました。

モノづくりの楽しさを感じてもらえたら、嬉しいです。

 

一昨年前までは弊社の倉庫で木づかいツアーのモノづくりをしていましたが、ここ数年の猛暑で参加者やスタッフの体調を考慮し、室内会場での開催となりました。(昨年は品川尚和会町会会館、今年は大崎ブックカフェ)

企画当初は、弊社の大工さんにも協力してもらい、その場で木材を切ってもらったり、工具をつかって穴をあけてもらうなど、

子どもたちにも珍しい体験の場となったことと思います。

 

街のなかにある森の出口の役割をこれからも担っていけたらと思っています。

 

カテゴリー : ウッドコミュニケーション
2025.8.25 13:21

今年も品川区の小学3,4年生の親子に参加していただき、
青梅には10組20人と一緒にバスに乗って約3時間かけてやってきました。

この日は台風あとで、品川は湿度温度とも非常に高い日でした。同じように青梅成木も暑いのですが、森に入ると少し涼しく空気も澄んでいました。

森遊び編-2

(画像:なんで間伐するのか、どんな木を切るのがいいかなど、中島林業さんに説明をうける子どもたち)

そして子どもたちで話し合い、今日の一本を決めました。

中島林業さんに、倒れる方向に「受け口」をいれていただき、ロープをかけて、安全な方向にみんなで待機して、

最後に「追い口」をいれてもらい、掛け声のタイミングにあわせて、みんなでロープを引っ張りました。

森遊び編-3(画像:ロープを引っ張る子どもたち)

ミシミシ、ギギギ、バターン。大きな音が森に響き、大きな木が倒れました。

森遊び編-5(画像:今回切った木の年輪)

あとから計測したら全長は27メートルもあり、年輪も57数えました。

森から運びだしやすいよう、短く切って、枝打ちをして、トラックに積み込みました。

普段は重機を使用するとのことでしたが、木を切るだけでなく、山から運び出す作業も大変なことを実感しました。

 

中島林業さんの作業場をお借りして、みんなで皮をむいて、スツールを作りました。

切りたての木は、水分をたくさん蓄えているので、子供でも、道具をつかって簡単に皮をむくことができます。

つるっとむけた皮とつやつやになった木。めったに見られない木の状態ですね。みんな喜んで持ち帰っていました。

つくりたてのスツールは、日に日に水分が抜けて、重さが半分くらいになるので、測ってみてねと中島さん。

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作業のあとは、成木の家のうらで、川遊びをしました。子供たちは澄んだ川で小さい魚やカニなどを見つけたり、大人たちは冷たい水に足をいれて涼をとりました。

 

おみやげに青梅の川口農園さんのお野菜と、自分たちで作ったスツールを抱えて、無事に帰路につきました。

森遊び編-7

品川区商店街連合会主催、夏休みの目玉企画に、10年間携わることができました。

山のほうの受け入れ態勢も、そのつど人材や道具を整えていただいたり、工夫していただいたり、

コロナ禍でも中止することなく、10年間続けることができ、かかわっていただいた皆様に心から感謝いたします。

 

木づかいツアーへ続きます。

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