JERCO(日本住宅リフォーム産業協会)主催の講習会を聴講しました。
「暑い夏の最適リフォーム提案は遮熱対策と通風活用で決まり!」という内容です。
窓のCMでおなじみのYKKAP㈱商品開発部の宮川室長、鹿児島大学工学部建築科二宮教授が講師です。
話を聞いてそうなんだと思った言葉を羅列してみます。
①換気は空気質の改善に役立つ、通風は温熱環境の改善に役立つ
②欄間(らんま)は風の通り道(通風)には効果的
②東京では夏は海から、冬は海に向かって風が吹く
③家に入ってくる熱の74%は窓から、出ていく熱の54%は窓から(断熱がしっかりされている住宅の場合)
④人間は寒さより暑さに耐えられない 平均体温37度 上限41度、下限28度。
⑤人間の代謝エネルギーは冬は体を温める効果がある、夏は熱を捨てられないために体から熱を捨てられない状況。
⑥東京では40日/年間が夜間最低気温25度以上の熱帯夜
⑦高齢者の家の中での熱中症の原因は、トイレに行きたくないので水を飲まない、冷房が嫌いなので(電気代がかかるので)エアコンをつけない、防犯のために窓を閉め切っているなど。
⑧マンションなどの集合住宅より、木造の住宅やアパートの方が睡眠障害の人の割合が多い
⑨日射の遮蔽は窓の内側での処置より窓の外側での処置の方が効果が大きい
話を聞いてみて私達ができそうなことを思い浮かべました。
①家の中の整理の助言、不要物の処分のお手伝い、家の中をすっきりして風通しの良い環境を作ること。家の現状を分かりやすくすること。
②すっきりしたところで建物の性能が劣化したり充分ではないところを改善すること。窓の開閉の不具合や破損の修理・交換、床下や壁、天井、屋根裏の断熱の確認・是正、換気扇やエアコンの点検・修理・交換、熱を出す電球の交換など。
③窓や床、壁、天井の断熱化をすることでエアコンの効果を上げ、少しの電気代で涼しい環境を得られるようにする。
防犯を気にしなくて良い形で通風できる窓にする。
窓の外に葦簀(よしず)や簾(すだれ)などが取付けしやすい環境を作る。
まずは家の中の片づけをすると、風遠しだけではなく、家の中でのつまづきなどの事故対策にもなると思います。
高齢の方だけではなく、若い世代も同じだと思います。
池田浩康